2025.07.27

有限会社大黒建設、京都府災害ボランティアセンター主催の研修に参加 ―能登半島地震・七尾市の事例から学ぶ、行政・災害VC・NPO三者連携の重要性―

有限会社大黒建設(代表取締役:山口淑子、以下「大黒建設」)は、2025年7月7日(月)に京都府災害ボランティアセンターが主催したオンライン研修「七尾市の事例から学ぶ行政・災害ボランティアセンター・NPO等三者連携」に取締役である加藤明久が参加したことをお知らせいたします。

令和6年能登半島地震の被害状況

本研修は、能登半島地震における石川県七尾市の事例をもとに、災害時における行政、災害ボランティアセンター(災害VC)、NPO・ボランティア団体等の三者が効果的に連携するための課題と方策を学ぶことを目的として開催されました。当社は、平時からの備えと多様なセクターとの連携こそが、有事の際に真に力となる支援体制を構築する鍵であると考え、今回の研修に参加いたしました。

研修参加の背景と目的

近年の自然災害の頻発化・激甚化に伴い、災害時における支援活動は、より複雑かつ広範な対応を求められています。

一つの組織だけでは対応が困難な大規模災害において、行政、社会福祉協議会が運営する災害ボランティアセンター、そして専門性や機動力を持つNPOや民間企業が、それぞれの強みを活かしながら連携する「三者連携」の仕組みづくりが急務となっています。

大黒建設は、企業の社会的責任(CSR)の一環として、自社の持つリソースや専門知識を社会課題の解決に活かすことを目指しています。今回の研修参加は、災害支援の最前線の知見を深め、平時から顔の見える関係を構築し、来るべき災害に備えるための重要な一歩です。

開催された研修の概要

  • 研修名: 七尾市の事例から学ぶ行政・災害ボランティアセンター・NPO等三者連携
  • 日時: 2025年7月7日(月) 13:30~16:30
  • 開催形式: ZOOMによるオンライン開催
  • 主催: 京都府災害ボランティアセンター
  • 対象: 災害支援に関わる行政職員、行政団体関係者、災害ボランティア、京都府災害ボランティアセンター加盟団体
  • 主な内容:
    • 災害時の外部連携とネットワーク構築の重要性
    • 実例報告:能登半島地震における七尾市の支援体制と三者連携の実際
    • 支援に関わる各関係者の役割と活動の改善策
    • 被災者の気持ちや立場を最優先に考える支援のあり方についての議論

 

能登半島地震・七尾市の事例から学ぶ、行政・災害VC・NPO三者連携の重要性研修のタイムスケジュール

七尾市の事例から学ぶ、支援連携のリアルと課題

研修では、能登半島地震で甚大な被害を受けた七尾市での支援活動が具体的に報告されました。

令和6年能登半島地震による田んぼの畔の崩落を土嚢で一時的に修復している様子

発災直後の混乱期から復旧期に至るまで、行政、災害ボランティアセンター、そして全国から駆け付けたNPOやボランティア団体が、どのように情報を共有し、役割を分担し、支援活動を展開したのか、その成功事例とともに、情報伝達の齟齬、支援の重複や空白、指揮系統の課題といったリアルな困難も共有されました。

特に、平時からの連携体制や事前の取り決めが、有事の際の活動の質とスピードを大きく左右することが強調され、参加者一同、その重要性を再認識しました。

専門技術を活かした民間企業の役割

災害支援において、民間企業が持つ専門技術やリソースの活用は、復旧・復興を加速させる上で重要です。

大黒建設は建設・解体業を営んでおり、その技術は災害時に大きな力を発揮します。重機を用いた倒壊家屋の解体や災害ごみの迅速な片付け・運搬は、二次災害のリスクを低減させ、被災地の安全確保と生活再建に役立ちます。

大黒建設は、こうした技術だけでなく、情報整理、プロジェクト管理、課題解決といった無形の専門性も含め、多様な形で支援に加わることが可能であると考えています。

研修に参加した加藤明久のコメント

私自身、令和6年能登半島地震で京都府災害ボランティアセンターと連携し初めて災害ボランティア活動に参加しました。

京都府災害ボランティアセンターと有限会社大黒建設と連携し令和6年能登半島地震災害ボランティアに参加

そして、特に大きな災害時には多くのボランティアが必要であると認識し、今後も災害ボランティアが必要な時には、活動に参加したいと考えています。

今回研修に参加し、能登半島地震の事例に触れ、改めて災害支援の複雑さと、平時からの顔の見える関係づくりの重要性を痛感しました。

特に、行政、社会福祉協議会、そしてNPOや民間企業といった多様な主体がそれぞれの役目を担い、一つの目標に向かって連携することのパワーと難しさを学びました。

被災された方々の心に寄り添い、真に必要とされる支援を届けるためには、支援者側がまず強固な信頼関係で結ばれることだと感じました。

大黒建設も、民間企業として持つ技術やノウハウを、いかに社会のために役立てられるかを考えています。今回の学びを活かし、災害に強い社会の実現に貢献できるよう、今後も積極的に活動してまいります。

加藤明久について

大黒建設で、土木工事業・解体工事業等建設業として20年以上従事。その経験を活かし、令和6年能登半島地震において災害ボランティア活動に参加。がれきの撤去や回収、処分の作業、七尾市の農村地における災害被害の支援や農業ボランティアに参加し、現在も引き続き社会貢献・SDGSの取り組みを目的として災害ボランティア活動を中心に取り組む。

一方、WEB領域におけるマーケティングやユーザーにとって有益な情報をインターネットで発信する取り組みを、建設業と両輪で約20年行っています。「建設業」「災害ボランティア活動」と「WEBやAIのスキル」とをマッチングさせつつ、ミッションをより有効的に実現するためにどうするべきかを日々考え、少しづつではありますが、確実に実行しています。

建設業・災害ボランティア活動に関する資格等

  • 1級土木施工管理技士(国家資格)
  • 登録解体工事講習修了者(国家資格)
  • 2級建築施工管理技士(国家資格)
  • 建設業経理士2級
  • 防災士
  • 京都府災害ボランティアセンター所属
  • 京都市災害ボランティアセンター所属
  • 特定非営利活動法人災害救援レスキューアシスト正会員

加藤明久の資格及びWEB領域における取り組みについて

京都府災害ボランティアセンターについて

組織名: 京都府災害ボランティアセンター
代表者: 代表理事 中井敏宏
目的: 災害時に、関係機関と連携して被災者支援のためのボランティア活動を効率的・効果的に実施
所在地: 京都市中京区竹屋町通烏丸東入る清水町375ハートピア京都5階 京都府社会福祉協議会内
URL: [http://fu-saigai-v.jp/]
連絡先: [075-721-7030]

京都府内の市町村社会福祉協議会、ボランティア活動関係団体、NPO等で構成され、大規模災害発生時に被災地でのボランティア活動が円滑に進むよう、総合的な調整を行う組織です。

平時より情報収集や人材育成、関係機関とのネットワーク構築に努め、災害時の迅速な対応を可能にしています。

大黒建設について

会社名: 有限会社大黒建設
代表者: 代表取締役 山口淑子
事業内容: 事業内容についてはこちら
所在地: 京都府京都市左京区田中上玄京町14番地
URL: [https://daikoku-sdgs.co.jp/]
連絡先: [075-721-7030]

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